新しい靴を買った際、ちゃんと試着して買った靴なのに、いざその靴を履いて出掛けてみたら、試着のときには気付かなかった歩きにくさがあったり、靴ずれができてしまったりと、買った後に問題が発覚して後悔した、という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
中には、一度履いただけでその後は下駄箱の中に封印されている靴もあるかもしれませんね。
なぜ、試着したにもかかわらず足に合わない靴を選んでしまうのか。
それは、正しい方法で靴を選んでいないからかもしれません。
靴選びで失敗しないためには、まず正しい靴の選び方を知る必要があります。
今回は、靴選びの基本的な知識をご紹介しますので、今までのご自身の靴の選び方が合っているかどうか、この機会にチェックしてみましょう。
靴を選ぶ前にやるべきこと
靴そのものを選ぶ前に、まずは自分の足について知りましょう。
自分の足を知らずして、自分に合った靴を選ぶことはできません。
自分の足について知るうえで重要となる2つのポイントを押さえておきましょう。
自分のつま先が何型かを知る
足の形の中でも靴選びの際に重要になるのは、つま先の形です。
実は、つま先の形というのは、大まかに分けて3種類の型があります。
- ギリシャ型…人差し指が一番長く、5本の指先のラインが山なりになっている。
- エジプト型…親指が一番長く、5本の指先のラインが小指側に向かって斜めに下がっている。
- スクエア型…親指〜中指がほぼ同じ長さで、5本の指先のラインが真っ直ぐな横線になっている。
この3つタイプのうち、自分のつま先がどれに当てはまるか把握しましょう。
左右それぞれの足を計測する
足のサイズというと、足の長さで考える方が多いかと思いますが、正確には次の3点の計測が必要です。
- 足長…一番長い指先〜かかとまでの長さ
- 足幅…内側(親指側)の一番出っ張っている部分〜外側(小指側)の一番出っ張っている部分までの長さ
- 足囲…足幅と同じポイントを基点に、足の表から裏を一周した長さ
紙や定規を使って自宅で計測することもできますが、その場合はひとりでは正確な測定ができないので、家族など誰かに手伝ってもらいましょう。
また、靴屋などでは、測定用の機会や道具を用いて、店員さんに計測してもらえるところもあります。
つま先の形と足の詳細なサイズを把握できたら、あとは、どんなシーンで履くための靴が欲しいのか、その用途を明確にしておきましょう。
靴の上手な選び方
ここからは、実際に靴屋に行って靴を選ぶ際のポイントをご紹介します。
つま先の形に合っ靴を選ぶ
前項でご紹介したつま先の3つのタイプに合わせて、靴のつま先部分の形から選んでいきましょう。
それぞれのタイプに合う靴の形は次のとおりです。
- ギリシャ型 → 「ラウンドトゥ」という、つま先部部分が丸くなっている靴がおすすめ
- エジプト型 → 「オブリークトゥ」という、つま先部分が親指側にカーブの頂点がある形の靴がおすすめ
- スクエア型 → 「スクエアトゥ」という、つま先部分が四角くなっている靴がおすすめ
靴のつま先の形はこれ以外にもありますので、気に入った形の靴が自分のつま先に合うかどうか、店員さんに相談しながら試着してみましょう。
足のサイズに合った靴を選ぶ
計測した足のサイズに合った靴を探しましょう。
靴のサイズ表記は、「S,M,L」、「23.0cm」、「23EE」など、複数の種類がありますが、「23EE」のように数字と記号で表されているものが、より正確に選びやすいです。
このような表記は、足長と足囲から割り出したサイズ基準で、例えば「23EE」は、足長が23.0cm、足囲が234mm前後、という意味です。
■ 足長・足幅・足囲の詳しい早見表はこちら
靴の詳細なサイズがわからない場合は、試着した際に、足長・足幅・足囲の各ポイントが自分の足の各ポイントと合っているかどうか、感触を確かめましょう。
メジャーを持参して靴を測ってみるのも良いでしょう。
また、足長とぴったり同じ長さの靴を選ぶのではなく、履いたときに指先に10mm程度のゆとりがある靴の方が良いでしょう。
ただし、ゆとりがあり過ぎると靴ずれなどの原因にもなりますので、注意しましょう。
サイズだけでなく、土踏まずのラインがフィットしているかどうかも確かめましょう。
試し履きの際はさまざまな条件を試す
試し履きは、必ず両足で行いましょう。
また、座って履くだけでなく、立ち上がる、もう一度座る、しゃがむ、片足ずつで立つ、軽くジャンプする、など、さまざまな条件を試してみましょう。
試着したまま店内を歩き回らせてもらうのも重要です。
少しでも違和感があった場合は、その点について店員さんに相談してみましょう。
シューフィッターに相談する
靴屋などには、通常の販売員さんとは別に、シューフィッターという靴の専門家が所属している場合もあります。
足の計測に関することや、足に合った靴を選ぶための豊富な知識を持っているので、お店にシューフィッターが在籍している場合は、ぜひ相談してみましょう。
まとめ
自分の足に合った靴を選ぶためには、まず自分の足の形やサイズを詳細に知り、正しいポイントを押さえて靴を選ぶ必要があります。
そして、試し履きの際は、さまざまな条件を試し、気になる部分をそのまま流してしまわないようにしましょう。
これからは、ここでご紹介した内容を思い出して、ぜひ快適で楽しい靴選びを実践してください。